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2007年1月28日 (日)

第5回 ㈱リクルート エグゼクティブマネジャー           野嶋 朗さん

あなたの可能性を大きく開く
リーダーとしてのコミュニケーション技術の磨き方

02

まず始めに私の自己紹介を。
現在、リクルート進学カンパニーに勤務しております、野嶋と申します。
今回の講座にも関係するのでまずは私の自己紹介とともに、現在の仕事に関してご紹介させていただきます。

18歳人口の減少、大学全入というワードをみなさんは耳にされることがあるかと思います。ピーク時は205万人だった18歳人口は現在は約130万人。それだけ大学に入りやすくなった訳です。130万人のうち、大学に進学するするのは約70万人で専門学校に30万人が進学、残りの30万人が就職や進路未定者になります。
約700校ある大学の約40%が定員割れを起こしています。推薦入試やAO入試といった非競争型の選抜での入学者も50%を超えてます。つまり、130万人1世代の中、本質的な進学競争環境にある生徒は概ね2~3割程度ということになります。残りは非競争な環境のまま進学し社会に出て行く、そのような状況下、進学することの意味付けがとても難しくなっているのです。
提示されたままの進路や、深く考えないで進学する生徒が大変多くなっており、そこに向けたサポートや示唆を行っていきたい、というのが今の私の仕事の骨格になっています。

◆コミュニケーション技術の進化に関して

さて、今回のテーマはコミュニケーションです。
私自身のキャリアストーリーとともにコミュニケーション技術の進化をお伝えしたいと思います。

高校生までは、コミュニケーションという言葉は意識することはありませんでした。大学での就職活動で、しっかり会話ができなければ就職できないんだなという感覚は理解しましたが、コミュニケーション能力という言葉は知らなかったと思います。

会社に入り、リクルートは営業会社ですから現場に出るわけですが、一方的なコミュニケーションの域をでないレベルです。説得のコミュニケーション言いたいことしか言わないレベルです。その後、ひとつの部署を担当する、チームを担当するといったなかで、経験と知識や情報量に依存した会話から未経験のことに対する挑戦の難しさ、Mgtとリーダーシップの違い、管理と変革Mgtの違いに気づきます。35歳で少し経営に近づく仕事を担当するようになり、メンバーのパフォーマンスを上げるには共感のコミュニケーション、エンパワーメント、リーダーシップの技術を高める必要があることを痛感し、コミュニケーション技術の向上を意識し始めます。技術として置き換えることで本格的な進化が始まった訳です。39歳からメンバーの数が増えメッセージする機会の増加が急増し組織活性の意識、遠隔Mgt、ビジョンや言葉の意味や強さ、プレゼンテーションの技術などを意識しました。

現在、矛盾することに対する結論を出す難しさや、結論に人間性が問われるといったこと、説明責任価値観の違う人を動かしていく難しさなどを感じているといった状態です。
今回は、コミュニケーションそしてリーダーシップは技術であるという前提にたって、皆さんにお話をできればと思っております。

◆感じる力とインプット アウトプット力で運を引き寄せる

改めてキャリア教育の定義をすると、社会で必要な能力意欲態度を決める教育ということになるかと思います。そしてこれは、子どもたちだけでなく社会全体に進めていくべきものでもあります。

社会で成功する要因はなにかという調査があります。その3番目の回答に出てくるのが運やチャンス。ここで意図する運やチャンスはラッキーでたまたま当たったものではない、
実力に裏付けられた引き寄せられる運やチャンスと考えたい。運やチャンスを引き寄せるのは実力です。機会はある。その機会を活かせるせるようになるかどうかが、技術に裏付けられた実力なのです。

運やチャンをモノにするための3つの技術を伸ばす3つの力とは、「感じる力」「インプットする力」「アウトプットする力」です。

◆アウトプット力に関して

日々の工夫でアウトプットを高める、そして運やチャンスを引き寄せるのです。自分のアンテナとインプット技術の相互作用で、アウトプットは高まります。大事なことを大事と感じられる力がアンテナ力。これもトレーニングによって伸ばすことができる、大事なことを感じて要約する、情報を選別し要約したインプットに導くのがアンテナ力です。

インプットの仕方にも技術はあります。関連付けて記憶する、映像的な記憶法、インプット時に次善策を段取ることなどですね。トップスピードとロースピードのギアチェンジ能力も良いインプットにつながります。アンテナとインプットの相互作用で、アウトプットの質が変わるということを意識しましょう。感じて咀嚼して取り込んで吐き出す。アウトプットする時には、コミュニケーションをその場単体としてとらえず、開いた言葉にして意識しないと、会話の階段は上がっていかないのですね。

◆キャリアは偶然に支配されている

機会を捉える運やチャンスを引き寄せるという考えは、キャリア教育の考え方にもあります。クランボルツの理論です。キャリアは偶然性に支配されている、問われてもわからない人に問いつづけてもわからない。キャリアは偶然性に支配されるが幸運は偶然を生かすことで訪れる、といったものですね。オープンマインドで優柔不断を歓迎し、行動がラッキーをもたらす、準備が重要と考えることです。

他にも、コミュニケーションは多くの体系化の系図があります。仕事のための12の基礎力から第一能力の反応力について考えましょう。開発年齢は10代から20代。年をとるほど、特に男性はおろそかになるようです。椅子に座って生意気になってしまうのですね。素直に成長するには年をとるほど強い決意が必要。この力が弱くなると、人が集まらなくなるようです。コミュニケーションの基礎である自覚が必要ですね。

◆即効力のある、承認のスキル うなずき

では早速、反応力を高めるお手軽な技術を紹介します。承認のスキルです。コーチングとは相手を目的地まで連れていく技術で、コミュニケーションの基礎中の基礎。承認とは相手の肯定的な面を認めること、表現することですね。コミュニケーションは認めることから始まります。相手に存在を認めていますというメッセージを出すのが承認のスキル。変化を認めるのは以前の状態をも知っていることなのだから、二重の効果があります。ただし、容姿や服の趣味などには触れないことです。相手を傷つけることもありますから。

そして、反応力の最短技術はうなずきです。うなずくだけで相手を認めることにもなる。興味があるよ、と聞いているよというメッセージがうなずきで、共感のメッセージにもなります。相手をのせる効果もありますし、目をみるとさらに効果も絶大です。気持ちは伝染します。質問しようとすることから吸収力も高まり、疑問点もはっきりする。質問してやろうと思いながらうなずくと、吸収のレベルもあがり波長が相手と合ってきます。反応することから、相手の情報を引き出すことになるのです。

◆相手に強くすり込むコミュニケーション 言霊力と情熱と物語

多くのことは人の記憶には残らないと思うほうが良いです。その前提で、相手にに何を残すのかを考えぬく。残したいこと、大事なことは映像的に表現するのです。映像的な表現を意識すると難しい言葉もでなくなります。多対1のコミュニケーションでは特に有効で笑いもとりやすくなる。聞き手に強くインプットできます。物語のように話す、『』でつないで句読点を小さく区切って話す。エピソードをまじえる。といった工夫が必要です。

*サンプルを・・・・という質問に対して

次のテーマを映像的に話をしてしましょう。まず。。。レジュメ作りも映像的にというのを意識しています。

言霊力を磨きましょう。
相手のココロを動かすときに言葉を練りに練る事です。

たとえば。。。異動の内示の時
開口一番、何を言うか。おまえはだめだから異動だと、だから異動だと言えばあるいはそこに言葉を練った言い方ができなければ本人の気持ちを萎えさせてしまいます。言葉を作る、相手の心を動かす、手足を動かす言葉で伝える、大事な言葉にして残す。あれこれ言うよりも一言、よい言葉を練って伝えることが大切なのです。仕事のことは、翌朝になっても残るようなことばにしなければなりません。プロポーズの言葉を超えるつもりで伝えるのです。凝縮し凝縮し思いを伝えることで言葉に魂が宿るのです。

そして情熱を伝導するのです。本気で語ることです。リーダーよりも本気になるメンバーはいません。情熱は舌足らずもカバーできるのです。

そして物語を作りましょう。
大事な戦略を伝えるときには、物語にして伝えると信任をうけやすく信頼度が高まりやすいようです。相手から承認を得たいときには最初の一分で承認の不可が決まると言います。最初に面白い話ができるかどうか、成功の確信をもてるように話すのが重要なのです。

◆要望 ノンバーバル サイキングアップ

要望を恐れないこと。強く要望する、性差や年齢を超えた要望を恐れないことは会話の質を高めます。人は成長を望んでいるのです。流してしまわないで、深いコミュニケーションをし、要望することで前進するのです。前に進むために強く要望することで深いコミュニケーションが成立します。

ノンバーバルコミュニケーションという言葉はご存知でしょうか。表情は雄弁に語ります。
会話の中身は7%。残るのは表情や音声、それがその人の印象を決めることになるという考えです。

サイキングアップは自分らしく自分を信じることができるようになる技術です。僕は燃えよドラゴンですが自分の集中力を高めることができます。リラクゼーションはココロの沈静、ウォーミングアップはからだの準備、サイキングアップで自分を信じる状態に高めるのです。

以上で一通りお話をしました。

この後は質疑応答に入ります・・・(以下一部の質疑応答掲載)

◆質疑応答

Q. 部下や後輩が問題を指摘すると否定的になる。うまくいかない。
大事なことは何か?本人が自覚していないことも多い

A. 背景を話すことだ。現象面でなく、なぜしたいか、どうしたいかという話をするしかない。考え方の根幹を伝え、的に徐々に近づけていくしかない。行動面だけ否定しても変わらない。面倒でも深く会話すること。

Q. 反応力の低いメンバーには?

A. 教えることだ。コミュニケーションを実戦的にトレーニングすること。反応力でパフォーマンスが変わることや成長できるきっかけになることを伝える。反応することで関係性変わり成長することを伝える。コミュニケーションが技術であること。目標達成に近づくために、職場で大事なことだと教える。

Q.1対1と多対1のコミュニケーションの違いは?

A.たとえばブラインドウオークのトレーニングで理解できる。手をつなぐと安心だが放と不安が増大する。新しいメンバーへの導入の事例や先輩の乱暴な指導には有効だ。3歩の幅は人によって違う。乱暴な言い方をカラダで自覚すると理解が早くなる。体感することでコミュニケーションの乱暴さを実感する。多対1は態度だが、1対1はホスピタリティが大切。

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